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【場所別】洗面台の下からの水漏れの原因とその対処法
歯磨きや洗顔などで使用する機会が多い洗面所ですが、水漏れが発生する場合があります。
不在時に水漏れが発生すると大きな被害を招きかねませんので、定期的なメンテナンスや確認が必要です。洗面所の下から水漏れする場合、気づきにくい問題点がありますが、どのような原因で発生するケースが多いのでしょうか。
この記事では、洗面所の下からの水漏れが発生する原因と、その対処法について解説します。目次
洗面台の下から水漏れが起きていたら確認しておきたい場所
洗面台の下から水漏れが発生している場合、確認しておきたい場所があります。
主な確認ポイントは、以下の通りです。- 蛇腹ホース(シャワーホース)
- 給水管・止水栓
- 排水ポンプ
- 排水ホース
- 洗面台と排水ポンプの間
- 洗濯機
各確認ポイントについて、詳しく解説します。
場所①蛇腹ホース(シャワーホース)
主にシャワーホースとして使用されているのが、蛇腹ホースです。
ワイヤーをコイル状にしたものを、ビニール系の素材でできている伸縮性のあるホースで、独特な模様が入っているのが特徴です。蛇腹ホースは排水管にダイレクトに接続される場合が多いのですが、排水配管とホースの間に隙間が生じやすい弱点があります。
内面が蛇腹形状であることから油汚れが付着しやすく詰まりの原因になって、水漏れになりがちです。他にも、経年劣化によって隙間を塞いでいるゴムなどが外れやすくなり、外れてしまうと排水が流れずに水漏れを起こしてしまいます。
以上から、排水口との接続部分に隙間がないか、蛇腹ホース自体に破損がないかをよく確認してください。場所②・止水栓
給水管とは、配水管の分岐箇所から各家庭に水を供給する管のことです。
分岐箇所から蛇口や器具までの給水管一式のことを、一般的に給水装置と総称し、維持管理の責任は基本的に所有者が行うとされています。給水管自体からの水漏れは、主に接続部分のパッキンが劣化することによって生じがちです。
パッキンとは、接続部分内部に使用する主にゴム素材の部品で、ゴムの伸縮性を利用して接続部分に隙間が生じないようにする部品です。
パッキンに経年劣化などが原因で破損が生じている場合、密着性が失われて水漏れが発生する場合があります。止水栓とは、通常の水栓とは別に、故障した際やメンテナンスのために水を止めたり、水量を調整したりするために給水管と給水器具の間に設置された水栓のことです。
洗面台の止水栓は、主に給水箇所の下の収納内などに設置されています。
止水栓で水漏れしている場合、主な原因はパッキンの問題です。また、接続点に使用されているナットが適切に締まっていない場合でも水漏れが生じがちです。
ナットを締める際にシールテープというものを使用しますが、シールテープを使用しないと密着性が悪くなり水漏れに至るケースもあります。参考記事:洗面所の蛇口交換にかかる費用は?蛇口のタイプ別に紹介します
場所③排水ポンプ
排水ポンプとは、一般的に地下の排水槽から水を汲み上げるために使用する機器です。
排水ポンプ周辺から水漏れするケースとしては、主に配管からの水漏れや接続部、ポンプ自体からの水漏れが想定されます。配管や接続部の水漏れの場合、自分で修理することも可能ですが、排水ポンプ自体の水漏れが生じた場合は業者に依頼して修理しなければならないケースが大半です。
場所④排水ホース
排水ホースとは、排水口に接続するホースのことを指します。
排水ホースからの水漏れとしては、主にホース自体の破損が原因となる場合が多いです。
ホース自体は塩化ビニール製が大半であり、金属製よりも経年劣化による劣化速度が早いです。また、熱湯を流すことで熱に耐えきれずに穴が空いて水漏れに至る場合もあります。
他にも、排水ホースと排水口が外れたり、接合部分の密着性が悪くなったりすることで水漏れが生じがちです。場所⑤洗面台と排水ポンプ
洗面台と排水ポンプの間で、水漏れが生じることがあります。
主な原因としては、接続部分に隙間が生じることや、排水ポンプが詰まって水を給水しない場合になどが挙げられます。場所⑥洗濯機
洗面台の水漏れと直接関係ないと思われがちな洗濯機も、水漏れの原因となっている場合が多いです。
洗面台の近くに洗濯機が設置されているケースが多いので勘違いを引き起こしやすいのですが、洗面台からだと思っていた水漏れが、洗濯機からだった場合があります。さらに、洗濯機と洗面台が同じ排水管に繋がっている場合、排水管が詰まることで洗面台側の排水口から水漏れするケースもあります。
洗濯機自体の水漏れとしては、主に排水ホースの接続が原因で水漏れに至る場合が多いです。他にも、洗濯機からは衣類の繊維などが排水されて、それが排水口や排水管周りで詰まることで水漏れに至るケースがあります。
洗面台の下からの水漏れで交換が必要な箇所の修理手順
洗面台の下からの水漏れで交換が必要な箇所の修理手順について、解説します。
水漏れが生じても、慌てることなく早急に対応することが望まれます。蛇腹ホースの交換手順
蛇腹ホースに穴が空いた場合などで交換する場合、大まかな流れとしては接続部分を取り外して、新しいホースに交換するということになります。
基本的には、レンチとドライバーだけで交換できる場合が多いです。 作業を始める前に、修理中に水が流れないように止水栓を締めましょう。次に、レンチを用いて止水栓とレバーハンドルに接続されている給水ホースの繋ぎ目にあるナットを緩めて、取り外します。
シャワーヘッドに接続されている蛇腹ホースについては、レバーハンドルと接続されているため、レバーハンドル側のナットをレンチで緩めて取り外します。すると、レバーハンドルとシャワーヘッドが取り外せるため、古い部品を上に引っ張って取り外して蛇腹ホースを交換します。
蛇腹ホースを交換したら、取り外しと逆の手順でレバーハンドルを取り付けて接続すれば完了です。最後に、止水栓を開いて水漏れの有無を確認してください。
給水管のパッキン交換手順
蛇腹ホースの交換作業同様、はじめに止水栓を閉めて水が出ないようにします。
次に、レンチを用いて止水栓と給水ホースを繋いでいるナットを緩めてください。無理矢理緩めると破損させるリスクがあるため、ナットに対してまっすぐにレンチを接続して緩めることが重要です。
ナットを外すと、パッキンが見えるので、新しいパッキンに交換します。取り外しの逆の手順で、ナットを締めて止水栓を開けます。
そして、水漏れが発生しないことを確認して作業完了です。止水栓のパッキン交換手順
止水栓のパッキンを交換する場合、レンチだけで作業できます。
これは、給水管と違って元栓を閉めるだけの作業であり、その際にドライバーは不要であるためです。はじめに、主に水道メーターの近くにある水道の元栓を閉めてください。
その後、レンチで止水栓をとめているナットを緩め、部品を取り外します。止水栓内部にはコマパッキンがあるため、新品のコマパッキンと交換します。
そして、逆の手順で接続し直し、元栓を開けて水を流してください。
最後に、止水栓から水が漏れないことを確認すれば作業完了です。洗面台の下の水漏れを放置しておくと・・・
洗面台の下の水漏れを放置しておくと、さまざまな影響を及ぼします。
主な影響としては、カビの繁殖が挙げられます。カビは水分を好み、日当たりが悪くジメジメした状態が続くと繁殖して不衛生な状態となるのです。
黒カビが発生すると見た目も悪く、掃除しようとしてもなかなか落とせず苦労します。また、水漏れを放置しておくと床材が腐敗するリスクがあります。
ずっと放置しておくと、床材自体の交換が必要となり、多額の費用が発生しかねません。さらに、大量の水漏れが生じると洗面台近くに設置している家電製品が漏電により故障するという危険なトラブルにも発展する可能性があります。
マンションなどの集合住宅に住んでいる場合、大量の水漏れを起こすと自分だけでなく、下の階にも水が流れる可能性もあります。よって、水漏れを発見したら早急に対応することが望まれます。
洗面台の下の水漏れの修理を業者に依頼するときの注意点
洗面台の下から水漏れしている場合、専門業者に依頼するケースがあります。
ただ、業者によっては悪徳業者も存在するため、注意が必要です。
業者を選定する場合、指定給水装置工事事業者に依頼することをおすすめします。これは、政令に定められた基準に従って給水区域内で給水装置の工事を適切に施工できる業者として指定された業者です。
指定給水装置工事事業者であるかどうかは、ホームページや電話などで確認できます。また、料金表を明示している業者を選ぶことも重要です。
見積もりを依頼しても、「一式」など不明確な内容の場合は、無駄な費用が内包されている可能性があります。また、作業後に別料金が請求される可能性があるため、契約内容はよく確認してください。
洗面台の下からの水漏れは放置せずにすぐに業者に連絡しよう
洗面台の下から水漏れを発見した場合、早急な対応が必要です。
放置しておくと、さらに被害が拡大すると同時に、周囲の家電製品を故障させる可能性もあります。もし、洗面台の下から水が止まらなくなるトラブルが発生した場合、富士水道センターにお気軽にご相談ください。
24時間、365日年中無休で深夜、早朝問わず修理対応しており、追加料金は発生しません。主要なメーカーの部品を取り扱っており、さまざまな修理に柔軟に対応しています。
また、出張見積もりも無料対応していますので、ぜひご相談ください。
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